アメリカ合衆国・アーカイブス
2008年 11月 01日
全米旅行産業協会
アメリカ感謝祭のルーツ、プリマス
赤一色に染まるクランベリーの収穫
11月の第4木曜日はアメリカ人にとって大切な感謝祭の日です。家族が集まって一緒に食事をするいわばファミリーデイ。典型的な食事はクランベリーソースをかけたローストターキー(七面鳥)で、どこの家にも伝統的に受け継がれた味があるようです。
この感謝祭のルーツがマサチューセッツ州にあります。ボストンから南へ40分程行ったプリマスで祝われたのが最初といわれています。
英国からメイフラワー号に乗って新天地、アメリカを目指した人々が最初に上陸したのがこのプリマスという町です。人々はそこに小さな村を作って暮らします。厳しいニューイングランドでの生活を助けたのは現地に住んでいた先住民たち。彼らの助けで無事、最初の収穫を終えた人々は11月の第4木曜日に神様に感謝の祈りをささげ、先住民たちとともに収穫を祝いました。それがアメリカに深く根付いた感謝祭となりました。
なぜターキーを食べたのかははっきりとわかりませんが、たぶん当時最もご馳走とされていたものだったのではないでしょうか。クランベリーは今でもこの地方の特産品です。秋になって色づいたクランベリーの収穫は独特の方法で行われます。クランベリー畑いっぱいに水を張り、その水に浮かび上がったクランベリーの実を掬い上げるように集めていきます。赤一色に染まった畑の様子はプリマス近郊の風物詩でもあります。
当時の生活を再現した野外博物館、プリマス・プランテーションでは感謝祭の伝統的な食事を当日提供しています。(要予約)
by northamerica
| 2008-11-01 15:13
| アメリカ合衆国